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家賃保証

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当初Aさんはその土地の活用方法としてアパート経営を考えていましたが、  不安もありました。それは近隣に次々同じようなアパートが乱立し始めていたことです。Aさんは空室リスクがあまりにも大きく危険だと思い他の活用方法を 模索していたのです。
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そこに登場したのが、「30年間家賃保証」を掲げた某大手アパートメーカーの営業マンY。Aさんは、その営業マンの丁寧なトークと、家賃保証というシステムに安心し、単身用アパート12世帯を6000万円の借入れで建設しました。Aさんの銀行口座には当初一年分の保証金額の家賃が振り込まれました。そして順調にスタートしたのです。

とろこが

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5年後にそのアパートメーカーの別の営業マンVが訪ねてきました。そのVは今までの担当だった営業マンYは転勤になったとかで、今後はその営業マンVが担当になるということだそうです。
「ところで…」営業マンVが最初に出した言葉にAさんはびっくりしましたまさに寝耳に水でした。

営業マンV  「ちかじか契約の更新時期ですので、借上げの家賃を近隣の賃貸需要も見直しまして△△万円というところでどうでしょうか…」

Aさん  「は?、何の事ですか」

営業マンV  「あのっ、契約更新が近いから、再度契約の場合は、この家賃ならうちで借上げますっていうことです!」

Aさん  「そんな話は聞いてません。 お宅のYさんはこの場所だったら30年間はいい条件でうちが借上られますって言いましたよ。だからお宅と契約したんですから。それをたった5年で契約更新なんてどういうことですか?!」

営業マンV  「それは少し話がちがいますね~。ほら、この契約書のここに書いてあるじゃないですか。経済状勢等を考慮のうえ5年ごとに甲・乙が協議を行い継続していくって。」


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Aさん  「それはそう書いてありますけど…。でもYさんはそんなことは一切言ってなかったですし。いつも30年間の保証で安心ですよって言ってましたよ。ちょっと彼に確認したいと思いますのですぐに携帯で連絡とってもらえないでしょうか?」

営業マンV  「あの、私もYという人間は全く知らないので・・・。それに転勤になったか、どこかうちの子会社に行ったか、辞めたか…。全くわかりませんね。
なんせうちも何百人という社員がいますからね~」

Aさん  「そんな無責任な!それって詐欺と同じじゃないかっ!」

営業マンV  「Aさん、ちょっと失礼じゃないですか。だってこの契約書のここにちゃんとあなたは署名押印してあるし、私はこの契約に沿ってお話に来ただけなんですよ!」

Aさん  「・・・・・・」(かなり怒っている)

営業マンV  「それで、どうされます? この近隣もアパートが急に増えて空室もかなり出てきてますので、A様のアパートを満室にするためにも他の物件との競争に勝てる家賃まで下げないと・・・。この借上げ家賃はうちもかなり無理しているんですよ!」

Aさん  「・・・・・・」

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営業マンV  「いやならやめてもいいんですよ。甲乙の協議が不調に終わったということで今月でもって借上げ契約は解除させていただきましょうか。あとはAさん、ご自分でやってください。でも大変ですよ~賃貸の管理は。私も忙しいのでこのへんで失礼させていただきます」

Aさん  「ちょっと待ってください」

営業マンV  「まだ何か…?」

Aさん  「今まで通りの家賃での契約継続はしてもらえないんですか?」

営業マンV  「ひとつの方法として外壁全面の塗装工事をうちでやっていただければ、同じ条件であと3年は継続できますけど。」

Aさん  「それって費用はいくらくらいかかるんですか?」

営業マンV 「だいたい350万程度ですみますよ、うちならね」

Aさん  「えーっ そんなに…。 分かりました。 それじゃVさんのその条件で引き続きお願いします」

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営業マンV  「ありがとうございます。今後ともお互いに協力しながら頑張りましょうね!」
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